トーキングタイムコラム内でも、アメリカのママのレポートで度々出てくる「Show and Tell」という言葉。
「明日Show and Tellがあるんだった!子供は最近楽しくなってきたみたいだけれど、ネタ考えるのが結構大変じゃない?」
こんな風に、インターナショナルスクールに通わせている知り合いたちの会話の中で交わされている会話から、今回は具体的にどういう内容を実践しているのか聞いてきました。

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「Show and Tell」って一体何?
- -確かに日本ではあまり聞きなれない言葉ですよね。
- 簡単に言うと、一人の子供が、クラスみんなの前で何かひとつを発表する定番のアクティビティの事です。
- 人前で自分の言葉で話す事って、特に小さい子では当たり前ではなく、すごいことですよね。
- それだけでなく、一定時間内に話をまとめたり、様々な質問に答えるとなると、相当な訓練が必要です。
- でも、これを楽しくできるように、先生も周りの生徒もみんなで盛り上げてくれるので、いつの間にかできるようになり、次第に待ち遠しくなっていくようです。
- ちなみに、私の子どもが通っている、オーストラリア流のプリスクールでは、年少クラスから習慣的に実施されていますね。
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「いったいどういうことを話すもの?何かルールやコツはあるの?」
- -題材は本当に自由なんです。“何を発表したいか”からスタートするので、うちも最初は本当に大変で(笑)
- 好きな玩具でも、工作で作ったものの事でも、昨日の出来事を発表しても、本当に何でもOK。
- ただ、「自由に話していいよ!」は、実は子供にとっては難しいんですよね。
- 特に、日本は「これと同じようにやってね」という文化ですし、自分だけ違うことを発表することにそう慣れていないんです。
- 私自身も、特に英語文化とはそう馴染みがないところからスタートしたので、この流れに慣れるのに少し時間がかかりました。
- 特に子供は言葉もあまり話せない状態からスタートしているので、スラスラっと話すのはもちろん無理。
- それでもきちんと時間は割り振られ、前に立って発表しなければならないので、色々と先生と相談し、まずはひとつのテーマについて何
- 枚か写真を持っていっていました。
- 単語しか話せなくても、写真があれば何となく雰囲気から皆が汲み取ってくれますし、様々な質問もしてもらえるので、初心者にはおススメかと思います。
- 何回か繰り返すうちに、本人も、何となく自分に興味をもってもらえることの楽しさを感じることができるようになってきました。
- “話したい!”という気持ちが芽生えることはもちろん嬉しいことですが、しっかりと自分の存在をみんなにアピールできる機会があることそのものが、大事な事のような気もしています。
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「少し慣れてきたという年中(5歳)現在、普段具体的にどういうことを発表しているのか教えてください」
- -たとえば我が家の場合で言うと、
- ・お出かけしたときの写真を4枚ほど画用紙に貼り付けたもの
- ・自分で作った工作(今はまっている折り紙は良く一緒に折りますよ!)
- ・洋服や帽子など、お気に入りアイテム自慢(笑)
- ・お誕生日にもらった自転車のこと
- ・クリスマスにもらったおもちゃのこと
- などなど、こう並べると、特別な話題と言う感じではないですね。
- いくらでもありそうなんですが、うちの学校では1週間に1回と、比較的サイクル早く順番がめぐってきてしまいうので、慌てて折り紙を
- したり、明日何の話をしよっか?と子供と考えたり、一緒に楽しくネタ決めをしています。
- ひねりが足りず、冒頭の会話のように、友人からヒントともらうこともしばしば。
- でも、嬉しいのは、子供が自分で楽しみでこれをやれるようになってきていること。
- やはりポイントは、この日ばかりは、自分の大事にしているおもちゃなど、普段は持っていけないものを持っていけるという特別デーであることや、普段の生活では、言葉ではまだまだ他の子に勝てなくとも、絶対にこの時間だけは自分が主役であること。
- 経験を重ねることで、自分の得意分野に気がついたり、お友達の話を良く聞けたり、親としての気づきも多く、ありがたい機会だな、と思っています。
- アップルの新商品説明などは代表的ですが、欧米の方は、とにかくプレゼンがうまいのと、自分の意見をしっかりと伝えることが上手ですよね。
- 自分の言葉で思っていることを表現するということは将来確実に役に立ちますし、英語でなくとも、まねしたい習慣です。