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ハワイの英語生活&英語事情 第5回 英語教育は恥かいてなんぼ!の世界

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「おなか、パッ!」って何でしょう?

ALOHA! ホノルル在住の森出じゅんです。

突然ですが、ハワイ出身の夫は日本語を話さないので、ふだん英語で会話している私達。夫には日本語を勉強したいという意欲もさしてないようですが、たまに聞きかじりの日本語を使い、大笑いさせてくれることがあります。なぜって、その日本語がものすごく間違っているからです(笑)。

今春、家族で日本を訪問した時のこと。日本に着いてから1週間ほど経った頃、夫が急に「おなか、パッ!」と言い出したのです。…それを聞いて、私にはすぐ意味がわかりました。「おなか、イッパイ!」のことだったのです。なにしろ日本滞在中、あちこちで「おなか、イッパイ!」というフレーズを聞いた夫。そのうち意味がわかってきて、耳で聞いた通りに自分でも使ってみたんですよね。確かに間違ってはいますが、食事を終えたばかりというタイミングだったこともあり、「おなか、パッ!」でも何とか意味は通じました(が、爆笑したのは言うまでもありません!)。

身贔屓ではないのですが、恥ずかしがらずにここまで間違った日本語を堂々と発する夫、なかなかエライ! と思うのです。なぜって、夫はこうしてカタコトの日本語を使いながら、何だかんだと私の家族や友人達ともしっかり交流。その結果、日本でも結構楽しそうにやっているのです。日本語が苦手だからと人の輪の中でダンマリを決めこんだり、話しかけられてフリーズするより、なんぼかマシ、と私は思います。

恥をかくのが英会話上達の秘訣?

…思うに、英語を話すうえで私達日本人の起こしがちなミスは、正しい英語を話そうと意気込むあまり、頭の中でしっかり文章を組み立てようとして果たせず沈黙したり、学校で習った小難しい単語が思い出せないゆえにフリーズしたり。

私もハワイに来たばかりの頃は、そんなことの連続でした! 今でも思い出すのは、日本人の友人宅にディナーに招かれた時のことです。友人とキッチンで一緒に料理をしていて、夕食の準備が完了。友人が「さあ、できた! 庭の人達、呼んできて~」と私に頼みました。友人のご主人はアメリカ人で、その日はご主人の友人もたくさん遊びに来ていたのです。

さっそく庭に出た私ですが、恥ずかしながら途方に暮れました…。ほんのひと言で済む用件なのに、この時、英語で何て呼びかけたらいいのかわからなかったからです。「Dinner is served」とか「Please come in for dinner」とか、頭の中で文章をあれこれ組み立てながら、当惑してしまったのです。

今なら、そんな四角四面なことなんか言わず、「Let’s eat~!」とか単に「Dinner time!」とか「Dinner is ready」とか、格好つけずにごく簡単に言えばいいのはわかっています(笑)。でもその時はキチッと言わなければ恥をかく! と一人悩んでしまったのでした。

…言うまでもなく英会話を学ぶ目的というのは、英語族の人々とコミュニケーションをとることですよね。立派な英語のセンテンスを使いこなすことが究極の目的ではありません。ならば正しい英語を使おうとするあまりフリーズ&沈黙するのは、本末転倒というもの。相手もこちらが沈黙するより、間違った英語でも何でも発してくれる方が嬉しいに決まっています。

そんな意味で、今はつくづくと思うのです。まずは恥をかくことを恐れず、何でもいいから口にしてみることが、英会話上達のための基本だと…。今では私も、「おなか、パッ!」ほど大胆にはなれませんが夫を見習い、図太い神経で恥をかきながら、ハワイ生活を送っております。

 

【著者プロフィール】

森出じゅん

横浜出身。日本で業界紙記者→フリーライターとして活動した後、ハワイに引っ越し。ホノルルで現在の夫と出会い、結婚。今年21歳になった息子と19歳の娘を持つ母親でもある。現在、書籍のほか日本のフラ雑誌、ハワイ専門誌などに執筆中。英語&ハワイ語辞書を片手に、ハワイからニュースを発信している。

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