いよいよアメリカカンザスでの海外生活をスタートしたTさんご家族。
前回は、慣れない環境に戸惑いながらも、少しずつ子供たちと共に自分たちのペースをつかんでいく様子をお届けしました。
そしていよいよ長女たまきちゃん(7歳)の学校生活も始まります。
現地校初登校はやはり緊張しました。
8時35分〜15時35分のスケジュールなのですが、母としては内心不安で不安で…。
「楽しかったよ!」と笑顔で出て来た時には、本当に嬉しくて涙が出そうになりました!
日本の保育園で、学年が上がったりした際にも、不安定になっていた長女が、異国の地で、言葉もまだ通じない環境で、いつのまに、こんなに逞しくなっていたのかと。
様子を聞いてみると、ブランコの乗り方まで教えてくれる子がいたり、お箸を珍しがられたり、教育系のテレビを見ながら、オレオが食べられたこと。目をキラキラさせながら話してくれました。
日本語が通じる子が、1人しかいない学校で(当時)、子供にとってはそんなことは重要ではないのかな、と、とりあえず、一安心。
やはり子供が楽しくやってくれることが、一番ですよね。
いつでも保護者が行っていいことになっているので、もう少ししたらランチを一緒に食べようねとも約束しつつ、2日目は早速、お友達の車に乗って帰りたい!と笑顔で、出ていきました。
そして、昨日より10倍楽しかったと帰ってきたのが印象的です。
実は場所柄、人種の偏りを心配していたのですが、思っていたよりは、多様性があったことも、安心材料となりました。
そうですね。
学校に行きだしてすぐ、「たまちゃんね、クラスにたまちゃんが好きな顔の男の子がいるんだよ ふたり」なんて言い出したり(笑)
毎日帰宅する度に「昨日より楽しかった!」と。
アメリカの学校では、褒めてハグされるのも普通の光景。
先生達もフレンドリーで、そんなところに、シックリ来たのでしょうか。
しばらくすると、お弁当よりもカフェテリアのものを食べたいとも言い出しました。
私としてはラクで良いのですが、️何を選んだのか聞いてみたら、「チーズバーガーに、ぶどうに、オレンジジュース!」と。
それは楽しいはずだな、とも。
日米の教育の違いにも驚きつつのスタートでしたね。
はい、このスタートの時はちょうど、夏休みの1ヶ月前。
学年最後のタイミングでしたので、すぐに夏休みに突入し。9月から2年生になりました。
日本でも、アメリカでも1年生をやっていないので、ちょっと珍しいケースかもしれません。
ちなみに、最初にお話した日本語が唯一できた子は、5年生だったので、うちの子が一緒だったのは、1ヶ月位しかありませんでした。
こちらの学区は、5年生で卒業し、ミドルへ行ってしまうのです。
それでも本当に沢山のヘルプをしてくれました。
そうですね、色々ともちろん大変だったのですが、最初一番慣れるのが大変だったのは運転です!
車線も違えばやはり左ハンドル、なかなか難しくて。
でも、学校に会社にタクシーの運転手のように運転しなければいけない状況だったので、1週間ほどしたところで、ウィンカーがわりに、ワイパーを動かすこともほぼ、無くなり…身体が覚えてきました。
一人での買い物も何とかこなしながら、とにかく子供たちと一緒にこの生活を楽しもう!と孤軍奮闘しておりました。
実は、出だしが絶好調過ぎて、少々こわいな…と感じていたのですが、母の勘はやはり当たるもので。
1週間を過ぎたあたりから、雲行きが怪しくなってきました。
やはり言葉の壁にぶちあたり、少し日本が恋しくもなって。
2週間目には早速遠足があったのですが、私が同行してなんとか楽しめたものの、朝になると行きたくないと、涙することもしばしばでしたね。
そこで思い出したのが、入学前、見学のときに言われたこと。
「落ち着くものがあれば何でも持って来てよいよ」との言葉を思い出し、物心ついた時からお気に入りの、ボロボロの人形を持参して何とか学校へ。
なんて言われるかな…と私もドキドキしていたのですが、先生の第一声が「perfect!!」でした。
日本だったらイジメられちゃう可能性もあり、だけれど、そこはやはりアメリカ。
この文化の違いもありがたかったです。
この時にはさすがに心配で、ランチにも顔を出してみました。
本人から聞く状況と、実際に見るのとではやはり全然違っていて、3.4人の子が「たまき、たまき」と一緒に座りたがってくれて、そこはやはり安心しましたね。
学校の人間関係は良好、結局、なかなか言葉が返せないことに、本人は苛立っていたんです。
帰宅しても、「この単語はなに?」「こう言っていたが、何のこと?」と質問攻め。
質問されても、聞いたままを言って来るので、子供の発音が良すぎて分からなかったり、前後の流れが分からなず答えられないでいると、ちょっと不機嫌になったりしていました。
言いたいとが言えないつらさは、私も痛いほどわかります。
わからない英語を推測しているだけで、頑張ってるな 偉いなと思いますし、ここは、親子で地道に乗り越えるしかない!と開き直りました。
単語カードを毎日作って、ボキャブラリーを増やしていくしかない!
そんな風に決意して取り組み始めたんです。
でも時々、 「オチョ アニマレス、ってなに?」…これはスペイン語(笑)
スペイン語も授業であるので混乱しながらですが。
そうかもしれません。
ただ、酷なようでも自分自身で乗り越えなければいけないんだ、と親としても実感するような出来事もありましたね。
たとえば入学して2週間ほどで行った遠足でのエピソードがあります。
「ママが行かないと、行きたくない」とのことで付き添いました。
保護者はついていってもいいのですが、下の子がいては、スクールバスには乗れないと言われ、当時まだ高速を1人で運転する自信がなかった私はウーバーデ追いかけたんです。
遠足中も、泣いたりしていていましたね…今では信じられませんが(笑)
夏休み前、最後の10日間くらいが一番キツかったようで、車から降りることが出来なかった日もあります。
何が一番いやだ?と聞くと、「学校でさびしい」と言われ、これには私も落ち込みました。
こればかりは、私は何もできないな…と。
そうなんです。
学校の雰囲気も、サポートもありがたくて。
たとえばある日、朝礼で、表彰されたと貰ってきた鉛筆と私へのプリントがありました。
なんと事務の方が、翻訳機にかけてくれたと!
その翻訳を見ると、同じことを繰り返してるし、ちょっと漢字が多くて本人は読めないようなものでしたが、とても嬉しい配慮でした。
「たまきが来てくれて嬉しい、本当に頑張っている」と先生。
表彰された理由は何であれ、全く英語がわからず他国から来た子を温かく、明るく迎え入れようとしてくれている。
数人のお友達も、とても協力的。
来たばかりの子を褒めて、自信を持たせようとしてくれる。アメリカの良いところを目の当たりにしています。
―周りのサポートも含め、人との出会いや思いやりのありがたみは世界共通ですよね。
少し立ち止まることがあっても、これからのたまきちゃんの成長も楽しみです!
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