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ハワイの英語生活&英語事情 第19回 なさそうである、英語の敬語&丁寧語

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アメリカ人は家族にも敬語&丁寧語を使う?

ALOHA! ホノルル在住の森出じゅんです。

以前、主人が兄と話しているのを聞き、驚いたことがありました。兄に向かって、「Could you please…?」なんて、話していたからです。主人は別にお坊ちゃまでも何でもありませんが、実の兄に頼みごとをするのに、そんな丁寧な言い方をするなんて! …今時の日本では家族に向かってそれほど丁寧な物言いをしないと思うので、主人の「Could you please…?」を聞いて、驚いた次第です。

アメリカには敬語や丁寧語がないと日本では聞いていた私ですが、ハワイで暮らすうち、実はそんなことはないことを知りました。一つの動詞が「言う、おっしゃる、申し上げる」など敬語や謙譲語、丁寧語によって変化することはないにしても、丁寧語に当たる言葉や言い回しはけっこうあるある、なのです。

上記のWould you? Could you? もその一つですよね。Can you ? の丁寧バージョンがWould you? Could you? ここにpleaseを加えるとさらに丁寧に。そう日本の中学&高校で習った記憶があります。もっとも、その真のニュアンスについてはハワイで新発見した感があります。

たとえばWould you please? は超丁寧というかフォーマル。あまり日常的に使わないかもしれません。ごく大切なお願いごとをする場面など、特別な機会に使う印象です。「折り入ってお願いがございます…」といった前置きが付きそうな、シリアスなニュアンスと言いますか。

一方、Could you?は丁寧だけれどもっとカジュアル。意外なことにアメリカ人は、この程度の丁寧語は家族間でも使うのですね。主人は私や子供達にも、Could you? とお願い事をすることがあります。

You and Iか、はたまたI and youか

そのほかにも、知っておきたい丁寧な言い回しは英語にもいっぱい。Can I …の丁寧な言い回しはMay I…であり、I want toならI would like toがグッと丁寧。さらにものすごく遠慮がちで丁寧なのが「I am wondering if I could~(~なんてこと、できるものでしょうか)」。その上を行くのが、「Is there any way ~?(なんとか~する方法はないでしょうか?)」。

実際、こんな風に丁重に尋ねるのならこちらも言いにくいことが言いやすいうえ、相手も好意的に受け取めてくれるような気がします。また、映画やテレビでよく耳にする「You guysあんた達」の丁寧バージョンは、「You folksあなた方」。年上の人には絶対、You guysと言いませんので、ご注意くださいね。

もう一つ、これは言い回しの問題ではありませんが、年配のご婦人に昔、注意されたのがこれ。「I and my friend」と言った時、「そういう場合は自分が先ではなくて、My friend and Iと言うのよ」と直されたのです。これは自分の家族でも同じこと。I and my sonではなく、My son and Iというのが礼儀正しいのだそうです。

以上のように、一般にカジュアルな印象の強い英語ですが、意外や意外。実際には無礼な響き&丁寧な響きの言い回しが多々ありますから、どうぞお気をつけて。

 

【著者プロフィール】

森出じゅん

横浜出身。日本で業界紙記者→フリーライターとして活動した後、ハワイに引っ越し。ホノルルで現在の夫と出会い、結婚。今年21歳になった息子と19歳の娘を持つ母親でもある。現在、書籍のほか日本のフラ雑誌、ハワイ専門誌などに執筆中。英語&ハワイ語辞書を片手に、ハワイからニュースを発信している。

 

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