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ハワイの英語生活&英語事情 第12回 ハワイで使われる微妙な日本語にひと苦労

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あなたは「カラ~リ~」をご存知ですか?

ALOHA! ホノルル在住の森出じゅんです。

ご存知かと思いますが、日系アメリカ人がとても多いハワイ。明治元年からの約40年間に22万人がハワイに移住し、2018年はハワイ日系移民150周年という区切りの年を迎えます。現州知事のデビッド・イゲ知事も、日系3世。祖父母が沖縄から移住なさったそうです。

日系人の多くは日本語を話さない英語族なのですが、移民の方々が語り継ぎ、今もハワイで使われている日本語の単語は実に多いもの。たとえば醤油はSoy Sauceではなく、そのままショウユとして通じます。豆腐もトウフ、枝豆もエダマメ。Bean Curd、Soy beansなんて言わなくともOKなのです。海苔、味噌、大根などなど、日本食の食材も日本語で通じます。

ところが、なのです。ハワイで英語がわからず目が点になる時、実は意味不能のその言葉が、英語ではなく日本語だった…という事態もよくあるハワイ。なぜ日本語が混乱の源になるかというと、その理由は二つあります。

まず、ハワイでの日本語発音が、ずいぶん私達の発音と違うことが第一の理由。アメリカナイズされた発音とでも言いましょうか? たとえば空手がその恒例で、こちらの人はカラテではなくカラ~リ~と発音。しかも「ラ」にアクセントを置いて発音するので、日本人には皆目わかりません。

また以前、こんなこともありました。ある時、ブティックの女性がマックラミー、マックラミーと連発し、私の目は点になりました。で、女性に「それ、何ですか?」と聞くと、女性は不機嫌になって言うのです。「マックラミー、あなた知らないの? 自分の国の工芸でしょう!」

…女性からいろいろ説明を聞いてわかったのは、マックラミーとはマクラメ、つまり枕目編みのことだったのでした。でもマックラミー、それも「マ」に思いきりアクセントを置いて言われたら、日本人には理解不可能ですよね?

明治時代の日本語? が生きているハワイ

そして二つ目の理由は、こちらの人がとてつもなく古い日本語を使うことがあるためです。皆さんは、ヌストボという言葉をご存知でしょうか? これは盗人、つまり泥棒のこと。古い言葉なのか方言なのか。ある日系のお年寄りが使うヌストボという言葉を知らないと言うと、大変驚かれたものでした。

同様に、ハワイのレストランのメニューにはよく、ヒバチチキンという料理が出てきます。このヒバチとは、バーべキューのこと。普通にバーベキューチキンと呼べばいいところをヒバチチキンと呼ぶので、日本人はいっそう混乱してしまうというわけです。また、オーブンを釜土と呼ぶこともあります。もしかしたら明治時代に移民とともに入って来た日本語が、ハワイではそのまま生きているのかもしれませんね。

こうして、時には英語と格闘し、時には古代日本語? に苦悶し…。なかなかひと筋縄ではいかない、ハワイ暮らしなのでした。

 

【著者プロフィール】

森出じゅん

横浜出身。日本で業界紙記者→フリーライターとして活動した後、ハワイに引っ越し。ホノルルで現在の夫と出会い、結婚。今年21歳になった息子と19歳の娘を持つ母親でもある。現在、書籍のほか日本のフラ雑誌、ハワイ専門誌などに執筆中。英語&ハワイ語辞書を片手に、ハワイからニュースを発信している。

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