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ハワイの特殊な英語事情 第7回 体罰もハワイでは犯罪です

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体罰=暴力。愛のムチなんて通用しません

ALOHA! ホノルル在住の森出じゅんです。

皆さんもきっと、聞いたことがあるのではないでしょうか? アメリカ在住の日本人の子供の蒙古斑を見た医師や幼稚園の先生が、「この子は虐待されている!」と誤解して通報。親が取り調べを受けたという笑い話を。…確かにこの話、笑い話のようではあるのですが、私たち日本人にとっては気になるポイントを突いているとも言えます。

というのもハワイ&アメリカでは、いかなる状況でも暴力は御法度。それが親にとってお仕置きや愛のむちのパシッ! であっても、親が逮捕されるという事態がいくらでも起こっています。アメリカでは体罰なんて観念は通用せず、あくまでも暴力行為とみなされるためです。しかもそれが夫婦間であれ親子間であれ、いわゆる家庭内暴力で有罪となれば必ず、最低2日間は拘留されることに。通常の暴行罪よりも重くみなされるのがハワイです。

一方、日本ではお仕置きと称して子供を叩く場面が、今なお、ありえるのでしょうか。以前、家族で上野動物園を訪れた時にも、こんな場面に遭遇しておののきました。5歳くらいの男の子が石垣に登って降りられなくなり、泣き出した時のこと。男の子のお母さんは怒ってそのまま行ってしまったので、主人がヒョイ、と男の子を石垣から降ろしてあげました。

するとそのお母さんは主人に向かって「サンキュー」とニッコリ。ところが自分の息子に対しては違いました。「何やってんの、バカ!!」と言いながら、頭を思いきりはたいたのです。その様子を見て、当時小学生だったうちの子供2人の顔は引きつっていました。それがハワイでは絶対に見ない、暴力的な光景だったからです。

娘を殴って現行犯逮捕された観光客

そういった認識の違いからか、ハワイでは過去、ティーンエイジャーの娘を道ばたで殴った日本人観光客(父親)が逮捕されたり、通報された事態も実際に起こっています。逮捕されたケースではたまたま警官がその場面を見ており、ワイキキの路上での現行犯逮捕でした。通報されたケースでは、その場に居合わせた他人が警官を呼んだ模様です。

私も某ショッピングセンターで、こんな光景を目撃したことがあります。日本人のお母さんが中学生くらいの息子に激怒し、背中を何度も何度も叩いていたのです。…それが背中だろうが顔だろうが、事態は同じ。公然と暴力を振るう母親を見ながら、誰か通報するのではないかとハラハラしました(そういう私がお母さんに注意できればよかったのですが、意気地がなく果たせませんでした…)。

もちろん、人目のないところでの暴力が許されると言うつもりは毛頭ありません。ですが公然と暴力を振るう親はハワイでは皆無なので、人の目にいっそう異様に映るのは確か。ケガをするような暴力に限らず、とにかく誰かに手を挙げたら、罪は立派に成立します。親に殴られたと子供が通報し、親が逮捕される事態だって実際に起きているのですから。

…なんだか今回も少々辛口のハワイ事情になってしまいましたが、ハワイと日本のこんな違いも知っていただき、楽園ハワイでのバケーション&英語留学を楽しんでいただければと思います。

 

【著者プロフィール】

森出じゅん

横浜出身。日本で業界紙記者→フリーライターとして活動した後、ハワイに引っ越し。ホノルルで現在の夫と出会い、結婚。今年21歳になった息子と19歳の娘を持つ母親でもある。現在、書籍のほか日本のフラ雑誌、ハワイ専門誌などに執筆中。英語&ハワイ語辞書を片手に、ハワイからニュースを発信している。

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