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ハワイの特殊な英語事情とは?

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ハワイ州の公用語は2つ

初めまして! ハワイ在住のJUNと申します。ホノルルで暮らし始めて、今年で26年。英語で恥をかきながら子育て&結婚生活を送るうち、アッという間に人生の半分が過ぎていった気がします。子供たちは二人ともに大学生になり、巣立ちも目前。いや、もう巣立ったというべきでしょうか?

今も英語で恥をかきかき…は相変わらずですが、恥を恐れぬ開き直りの精神で、日々楽しいホノルル暮らしを送っています。これから折りにふれ、「英語と私」をざっくりとしたテーマに戴き、ハワイでの経験をシェアさせていただきますね。

もっとも、たまに「英語とハワイ語と私」といった話になるかもしれません。というのも、ハワイ州はアメリカ50州のなかでも唯一、2つの公用語を持つ特殊な州なのです。ハワイ文化復興の動きが活発化した1970年代、英語に加えハワイ語も公用語と定められました。以来、ハワイ語だけで教育する学校も誕生しています。

それでも家庭でハワイ語を話す人々は、2万人足らず(2016年発表の国勢調査より)。州の全人口が約140万人ですからまだごく少数ですが、その数は増えて続けています。

レストランメニューにもハワイ語がいっぱい

そんなわけで、ハワイではハワイ語の単語をしょっちゅう目に、また耳にします。それも英語とミックスされて使われることが多々。

たとえばホノルルを走っている市バスでは、よく「プリーズ・コクアPlease Kokua…」という車内アナウンスが流れます。Kokuaは協力する…を意味するハワイ語で、Please Kokuaはつまり、ご協力ください、の意味になります。

ちなみに、これを聞いて「え、なになに? 今なんて言ったの?」とうろたえるのは、なにも私達日本人だけではありません。英語を母国語とする人々も同様です。このフレーズはお役所で、レストランでとあちこちで目にするフレーズなので、覚えておくと便利でしょう。

またレストランでは、ケイキメニューKeiki Menu、ププメニューPupu Menuという言葉がしばしば使われます。ハワイ語でケイキは子供を指し、ケイキメニューは子供向けメニューのこと。甘いケーキのメニューではありません(笑)。そしてププは前菜やつまみのことですね。

メニュー上にもアヒAhi(マグロ)、カルアKalua(ポーク)、オゴOgo(海藻)など、ハワイ語がいっぱい。そういえばOnoliciousオノリシャスという、英語のデリシャスと、同じく美味しい…を意味するハワイ語のオノOnoが混じった造語も存在するほどです。

食事が終わった頃にはまた、よくウェイトレスさんが「アー・ユウ・パウ?Are you Pau?」と尋ねてきます。パウは終わりとの意味で、ウェイトレスさんは食べ終えたかどうか聞いているのですね。意味がわからないまま頷くと料理を下げられてしまいますから、ご注意くださいね。

移民に優しい島、ハワイ

そのほかにもカプKapu(タブー。立ち入り禁止)やオハナOhana(家族)、ワヒネWahine(女性)などなど、巷に溢れるハワイ語は枚挙にいとまがありません。つまり。ハワイはアメリカの一部ではありますが、英語族であっても、意味がわからず目が点になる事態が発生する…というわけです。

そういった意味から、声を大にして強調したいことが一つ。逆説的ですが、英語が苦手な方も、ハワイでは引け目を感じなくてOK! ということです。もし相手の言っている内容が理解できなくとも、恥ずかしがらずに堂々と「Excuse me?」「Sorry?」と聞き直してくださいね。もしかしたらそれは英語力の問題ではなく、ハワイ語力の問題なのかもしれないのですから。

…なにより、ハワイは歴史的に移民の島。英語を第二言語とする住民が実に多いので、英語が不得手な人にも優しく接してくれる文化的背景が、ここにはあります。理解できないその言葉がハワイ語だろうと英語だろうと、聞き返せば笑顔で説明してくれること、ウケアイですよ!

 

【著者プロフィール】

森出じゅん

横浜出身。日本で業界紙記者→フリーライターとして活動した後、ハワイに引っ越し。ホノルルで現在の夫と出会い、結婚。今年21歳になった息子と19歳の娘を持つ母親でもある。現在、書籍のほか日本のフラ雑誌、ハワイ専門誌などに執筆中。英語&ハワイ語辞書を片手に、ハワイからニュースを発信している。

 

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